普通の髪の毛は年齢とともにどんどん細くなるのに白髪はなぜか太くありませんか?
太くて固いので、目立つ上に白髪だけ分け目などからピョンと飛び出てきて憂鬱な気持ちになったことのある人も多いのではないでしょうか。
今回はなぜ白髪が太いのか、その理由をお話したいと思います。
この記事の目次
白髪は黒髪より太いという研究結果
抜けた白髪を見て、黒髪よりも太い気がしていましたが大学の医学部の研究でも数値として「白髪は黒髪よりも太い」ということが分かったそうです。
白髪と黒髪を比べると、白髪の方が0.02〜0.05ミリ太いということが分かっています。
一般的に黒髪の平均の太さは0.08ミリ。
ですので白髪は0.1ミリを超える太さですね。
たったの0.02ミリだと思うかもしれませんが、髪の毛は集合しています。
その中で1本太い毛があると目立ちますよね。
しかも、色が白いならなおさらです。
白髪が太くなる理由その1ー扁平になる
黒髪は断面が丸い形をしていますよね。
ですが、白髪は平たくなる傾向があるそうです。
同じ面積でも、平たい方が太く見えますよね。
そのため、黒髪よりも目立ってしまうんですね。
白髪になる原因に加齢やストレスなどがありますが、それらの原因によって髪の毛に栄養が行き届かなくなります。
すると、髪の毛もまっすぐ伸びず、縮れたり、ねじれたりしながら生えてきます。
この縮れとねじれも太く見える原因のひとつです。
白髪が太くなる理由その2ー膨張色
白は膨張色です。
洋服でも白を着ると太って見えることがありますよね。
髪の毛もそれと一緒で、実際の太さより太く見えてしまうんですね。
しかも、黒髪の中にある白髪なので、より膨張して見えると考えられています。
そして、白髪はマットな白ではなく、キラキラと透き通った白髪が多いです。
この透き通った質感も太く見える原因になってるのです。
白髪が生えると痒くなる人もいる
白髪になっても生えている毛穴は大きさが変わりません。
ですが、毛の太さは太くなっているので白髪が生える時、頭皮や毛穴を刺激するため、それを痒いと感じる人も多いのです。
ですから、頭皮が痒いな、と思ってその部分を鏡で見てみたら白髪があった、ということも起こるのですね。
白髪が気になるから、痒いからといって抜いてしまうと、毛穴や頭皮を傷つけてしまい炎症を起こしてしまいます。
白髪が気になったら抜かずに根元からカットするようにしましょう。
白髪が太くなる理由その4ーメラニン色素
実は髪の毛はもともと白色をしています。
メラニン色素がない状態ですね。
生える時に毛母細胞という細胞の周辺に色素細胞があり、そこからメラニン色素を吸収して黒くなります。
白髪はこの毛母細胞と色素細胞の働きが衰えたため、メラニン色素を含んでいない毛になります。
メラニン色素が含まれていない白髪は強度が高いと言われていて黒髪よりも太く、硬い毛質になってしまうのです。
白髪が太くなることで起こるデメリット
白髪が黒髪よりも太くなることで起こるデメリットもあります。
かゆみ
先程お話した「かゆみ」も白髪が太いことが原因で起こります。
かゆくて掻いてしまうと頭皮の炎症の原因にもなってしまいます。
頭皮が炎症を起こすと、血行不良になり、白髪のみならず薄毛の原因にもなってしまうので、注意が必要です。
白髪染がなかなか染まらない
白髪は黒髪にくらべると撥水性が高くなっていると言われています。
撥水しますので、白髪染めも弾いてしまい、カラー剤がなかなか浸透しません。
また、太いのでより染まりにくくなってしまうデメリットもあります。
生え際、前髪の白髪が染まりにくいのもこのせいだったのですね。
目立つ
黒髪の中の白髪、目立ちますよね。
太いとより目立ってしまいます。
目立つけど白髪染めをするほどではない、という人は抜かずに切ってください。
抜くことで頭皮の刺激になり、炎症を起こす他、薄毛の原因にもなってしまいます。
白髪は生えたらまた染めることができます。
薄毛になってしまったら、もう二度と生えてこなくなるかもしれません。
今生えている髪の毛を大切に温存するために、気になる白髪がある人は抜かずにカットするのがおすすめです。
これ以上、白髪が増えないようにする為に、メラニン色素に働きかけてくれるシャンプーを使うこともオススメです。
まとめ
いかがでしたか。
白髪が黒髪よりも太いをいうことが研究結果から分かりました。
太いから生える時、抜く時に刺激になることもあるので注意が必要ですね。
細いより太い方がいい気がしてしまいますが、太い白髪にも硬くなること、かゆみを伴う場合があること、白髪染めがなかなか染まらない、などそれなりのデメリットがあります。
デメリットには気をつけて、これからも白髪と前向きにお付き合いしていきたいですね。